Pollinators Newsletter #4 by HEART CATCH メタバースは生活を変えるのか? 〜圧倒的デジタルツインと新たなクリエイターズエコノミーから探る

Pollinators Newsletter
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(2022/02/28 弊社HEART CATCHメールニュースとして配信内容を一部カスタマイズして公開)

このメールニュースではポリネーター®️としてのHEART CATCHが、時代の変化を感じるポイントをレポート&イベント告知でお届けします。
ポリネーター®️* = HEART CATCHの活動指針。蜂が様々な花畑を訪れ果実を実らすように、組織や人、モノコトをクロスポリネーション(交配・受粉)させることを目指す。

■「CES 2022」メタバース元年

年始にラスベガスで開催されたテクノロジー見本市「CES 2022」に行ってきました。今年はCES史上初のオフライン&オンライン、ハイブリッド開催。私はオフライン=リアル会場を視察し、ソニーが2022年春に新会社「ソニーモビリティ」設立するとのアナウンスをし、会場が沸き立つ現場を体感し、コロナ禍開催でソーシャルディスタンスが必要な会場内にも関わらず大人数で盛り上がるスタートアップブース「Eureka Park」にてイギリスの「Ameca」ヒューマノイド・ロボットのコミュニケーション能力&表情の豊かさに驚きました。

さて、いままでであればラスベガス会場で起きていることだけがCESイベントだったのですが、ハイブリット版になっていたのでオンライン上でもさまざまな盛り上がりがありました。その中でも私が注目したのはサムスンのメタバースです。サムスンはCESにあわせて仮想空間上の土地「Decentraland」にバーチャルショップ「837x」オープンしました。このニュースは当時320円付近で推移していたDecentraland/MANA価格を一時的に400円付近まで急騰させたといいます。サムスンはリアルな会場でも基調講演・新製品発表・サムスンの環境の取り組みを紹介していたのですが、それをメタバース空間上でも実施していました。またCES会期中1/5-1/7は特別なNFT(唯一無二のデジタル上の資産)を配布もしていたようです。私はラスベガスの現地を歩き回っていたのであいにくNFTを入手できなかったのですが、リアルなイベント会場でもらうノベルティよりもデジタルノベルティーは今後も持ち続けることにより価値が向上する可能性もあり、リアルだけではなくデジタルでの体験に注力しているサムスンにとても好感を持ちました。

サムスン以外にもP&Gがメタバースゲームなどを展開しておりました。いままでラスベガス現地で開催するのが主軸だったCESですが、デジタルであればラスベガスに行けない多くの世界中の方々に企業メッセージを伝えることができるので、デジタル体験、メタバース会場併設も主流になる予感がしました。CES的メタバース元年と感じたのがCES 2022です。

■”メタバース”のバイブル的書籍「スノウ・クラッシュ」を読む

さて、CESに限らず昨今「メタバース」という言葉を多く見聞きするようになっています。2021年秋にFacebookが社名をMeta(メタ)に変えたニュースの影響も大きいですし、コロナ禍でライブに行けない人たちのためにトラヴィス・スコットや米津玄師がオンラインライブを行ったゲーム空間「Fortnite」、リル・ナズ・Xをゲストに迎えた「Roblox」はメタバース空間の代表格として語られています。ただ、まだ、メタバースの定義は定まってなく、各社が「我が社が考えるメタバース」としてメタバース空間を作り上げています。

この「メタバース」という言葉は1992年発刊のSF小説「スノウ・クラッシュ」が原点と言われています。この小説の中でメタバースが出てきます。小説が世に出てから30年経って多くの企業やクリエイターがメタバース構築を目指して動いているこの現象自体も非常に興味深いです。

小説の前半戦で、メタバースについて以下のような表現が出てきます:
「彼はいま、このユニットにはいない。彼がいるのはコンピュータの作り出した宇宙であり、ゴーグルに描かれた画像とイヤフォンに送りこまれた音声によって出現する世界。専門用語では〝メタヴァース〟と呼ばれる、想像上の場所だ。ヒロは、このメタヴァースでほとんどの時間を過ごしていた。ここには〈貯蔵庫〉のような嫌なことはない。」
(スノウ・クラッシュ〔新版〕(ハヤカワ文庫SF) ニール スティーヴンスン、 日暮 雅通 訳)

小説に従って考えるのであれば、メタバースはゴーグルとイヤフォンを装着して入り込む世界のようです。ただ、小説から30年経ちマシンスペックも上がってきているのでデスクトップ上でスマートフォンからもメタバースに参加できる時代になってきているのではないかと思っています。

私が色々と見聞きしているなからしっくりきているメタバースの定義は、Facebook改めMeta社が語る

・「ソーシャルプレゼンス」が感じられること。実際の世界のどこにいようとも他の人と一緒にいるような感覚を得ることができること。

という一文と、オフトピックの宮武さん(日本のメタバースの火付け役と言われている人)が語る

・常にライブで同期され、誰でも参加でき、自社経済を持つ世界。
・様々な人々が作るコンテンツや体験があること。


という点がメタバースを構築する上で大切な要素になってくるのかな、と思っています。私自身の経験、Meta社の「Horizon Workrooms」でのコミュニケーションや、NFTプロジェクトでDiscord空間上に参加する一人ひとりがアートクリエイションやゲーム参加などの「貢献」をすることによりその世界を盛り上げていく「共助」が当たり前の世界を体験していることにより、実感しているものです。

■メタバースは生活を変えるか?

さて、ここまで読まれて「うんうん」と納得いただく方と、「はてはて、一部のギークたちが盛り上がっているメタバースは単なるゲーム空間なんだろ?」と懐疑的な方とどちらもいらっしゃると思います。

それでは!ということで、メタバースを構成するのに相応しい要素をお持ちの方々に参加いただくオニワラ・オンライン座談会を開くことにしました。

メタバース空間上に美術館や神社を作り、人々が集い、経済活動(NFT販売)も行っているVR/NFTアーティストのせきぐちあいみさんと、静岡県庁で働き「バーチャル静岡」を作っている杉本直也さん、IBMのXR/メタバースの取り組みをご紹介いただく岸本拓磨さんをゲストに
・メタバースは我々の生活をどのように変えるのか? そして、
・日本発のメタバースはどのようなものが望ましいか?
を話し合います。

■イベント詳細:
西村真里子のオニワラ!「鬼と笑おう」〜未来をつくる座談会 powered by IBM Future Design Lab.
#8: メタバースは生活を変えるのか? 〜圧倒的デジタルツインと新たなクリエイターズエコノミーから探る

■日時:
2022年3月3日(木)19:00〜20:00

■参加無料↓お申し込みください。
https://eventregist.com/e/oniwara_8

ぜひご興味ある方はご参加いただけましたら幸いです。

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以上で第4回目のメールニュースは終わりです。最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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